旧外地関係資料アーカイブ

満州国関連地図

拓殖大学図書館では、陸軍少将で本学評議員でもあった佐藤安之助先生より昭和11（1936）年に寄贈いただいた地図を中心に、平成10（1998）年に「地図目録」を発行しました。その目録の中から特に旧外地に関係の深い地図をご紹介します。

「最新滿蒙鉄道圖」

昭和６（1931）年頃の満洲国の鉄道路線図です。各路線の施行年や開業年も一覧表として記載されています。

「滿蒙道路網圖」

「經濟上より觀たる滿蒙の道路」（685.2|| ||1）という、昭和４（1929）年に南満洲鉄道株式会社より発行された図書の付録です。道路網だけではなく各町村間の里程も記載されています。

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「滿洲經濟地圖」

康徳５（1938）年版の記載があります。人口や主要産業などの統計、各地の主要産物など、満州国の経済に関する様々な情報が記載されています。

「滿洲帝國新行政區劃圖」

康徳元（1934）年当時の満州国の省や旗の区分が記載されています。押印によると、駐日満洲国大使館より当館に寄贈された地図のようです。

「旅順」

当時の日本の軍事的拠点であった旅順の絵地図です。朝鮮関連地図中の「世界名勝朝鮮金剛山交通大鳥瞰圖」と同じ吉田初三郎氏の作です。

こちらは、拓殖大学卒業後に南満州鉄道株式会社に勤務されていた田口稔氏ご遺族寄贈の資料です。

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「旅順港近海」

1889年にイギリス海軍が出版したものを、明治28（1895）年に海軍水路部が覆版した海図です。地図発行当時の旅順は清朝の帰属でしたが、1898年にはロシアの、日露戦争後には日本の租借地となりました。

「大連灣」

1861年にイギリス海軍が出版したものを、明治29（1896）年に海軍水路部が覆版した海図です。旅順と同様、地図発行当時の大連は清朝の帰属でしたが、1898年にはロシアの、日露戦争後には日本の租借地となりました。